私が家を出ていた頃の話なので、伝聞である。
私には、十歳ほど年が離れた従妹がいる。
素直で利発でお手伝いも良くする子で、
私も両親もその子を大変に可愛がっていた。
そんなある日、当時小学生の従妹が両親のもとを訪れ、
「おじさん、偉くないの?」
と、目に涙を浮かべながら聞いたという。
それだけではどういう意味か良く解らないので、
詳しく話を聞いてみると、従妹にはAという友達がいるのだが、
その子に、「お前のおじさん下っ端w」と嘲笑されたそうだ。
Aパパも同じ会社で働いていた。Aパパの職位は課長。
一部上場企業の本社勤務の課長を親に持っている
というのがAの自慢の種。
あまりにも自慢を繰り返すし、
時々他人の親を見下すような発言もするので、
たまらなくなった従妹が、
「私のおじさんだって、同じところに勤めているよ。」
と反論したそうだが、
数日後にAから上記の台詞を返されたという。
そこまで聞いて母が思い出したのが、Aママの存在である。
私の母は、Aママを時々近所のスーパーで見かける事があった。
ご近所さん情報で、Aパパが私の父の同僚であるとは
知っていたが、夫の会社の関係を持ち出してどうこうする
気の無い母は、Aママに話しかけるような事もなかった。
ところが、先日Aママが向こうから寄ってきて、
父の事を根掘り葉掘り聞いてきたという。
おそらくは、従妹から聞いた話がAから伝わって、
自ら「品定め」に来たのだろう。
特にAママがこだわったのが転勤の話。
その企業では、新卒はもれなく地方の営業所からスタートし、
その後転勤する場所によって、本社に戻った後の
出世の度合いが違う。大都市勤務が続いた人ならば、
その人は有望な出世株と判断できるわけだ。
ちなみに、私の父の転勤回数は0。
それを聞いて「転勤なし→転勤すらさせてもらえない人→
いい年なのに使えない下っ端」とAママの脳内では
変換されてしまったようだ。それがAママからAに伝わって、
Aの発言に繋がったのだろう。
「転勤が無いという事=私の父のキャリアが本社から始まって
そのまま変わっていない」という例外に気付かなかったのが、
Aママの頭の残念なところ。
一つは、小学生の従妹に理解できるように言葉を尽くしながら、
自分の立場を説明した事。
もう一つは、会社でAパパに対して、
「お前、女房の躾が悪いな。」と言った事。
実は父の職位は上席部長。
職位で言えば、課長よりは3ランクは上であり、
その企業には表ではあまり知られていない部署があるのだが、
父はその部署のトップ。
日本で知らない人がいないレベルの企業を数社担当していた。
父に転勤が無かったのは、そういう特別な部署に
ずっと所属していたからであって、無能どころか
父が居なければその部署はやっていけない。
そういう事なので、役員の方々も父には一目置いていた。
Aパパは、そんな人から突然に自分の妻の事で咎められて混乱した。
父がそれ以上の言葉を続けなかったので、
慌てて妻子から事情を聞きだし、おそらく真っ青になっただろう。
父は、本社の工場のキャパが足りない場合に、
父の部署で契約している工場を使って一部を引き受けたりする事も
少なくないので、それを恩に感じている人は多かった。
その中にはAの現在の上司もいれば、かつて助けられた元の部課長、
現在では役員クラスもいる。
下手をすれば、社内の怒りが一斉に自分に向かう事に、
Aパパは気付いたのである。
Aパパは、妻子が二度とこのような事を起こさないように、
徹底的に締め上げたそうな。
後にAパパから私の父に対して謝罪があり、
Aママは二度と私の母に近寄らず、
従妹が事情を知っている為に、友人内でのAの自慢と見下しは
一切無くなった。
という事で、めでたしめでたし。
以上父の武勇伝?です。
個人的にだが
なんかスーッとしない
又聞きや推測の割りには
AとA母の言動をオーバーに悪く書いてるからか
結局は自分の父親スゲーって自慢話に見えるからか
何も言わずに裏で画策して、
A失脚させて一家を不幸に落とし込むこともできるのに、
一言嫌味言うだけで済ましているなんて優しい人だよ
お前は社会人の嫉妬と足の引っ張り合い分かっていない
親子関係にケチつけられたAママかわいそう
仲良くすればいいのにコソコソとかもにょる
先に無いこと無いこと妄想して
ケチつけたのはキチガイAママだろ
キチガイと仲良くしろとかノーサンキューすぎる
まあ、確かに印籠って言えば印籠。
父の自慢って言えば、自慢。
思い出話と老人の記憶から繋いだ話だから、
推測の部分もあるし、オーバーになってるかもしれない。
父は子供同士の関係などには
「なるようになる」的に無関心だったから、
私がいじめられて泣いて帰ってきても、
話すら聞こうとしなかった。
それが、可愛い従妹の為とはいえ
行動を起こしたと知って驚いたし、それ以上に何か複雑な、
もやもやした気分になったものだったよ。
正直に言えば、気持ちの整理的に投下してみたけど、
GJでも叩かれてもどちらでも良かった。
文にしてみてからふと思ったのだが、
結局父は従妹の為に動いたのではなかったのかもしれない。
会社の名前を出して騒いでいるA母娘を放置すれば、
やがては会社の名前に傷をつけると思って
Aパパに釘を刺しただけで、
ただ単に従妹が苛められているだけだったらスルーだったかも。
こんな事は従妹には言えないけど。
大人気なくも溺愛する姪を助けた話でいいじゃないか。
父が従妹を可愛がっていたのは事実なのに。
こういう思いを抱く自分は健全ではないなと思う。
いずれにしても、それを確かめる術はもう無いのが残念です。
つまらん話を続けて大変失礼しました。
あなたが何かされても、相手が自分の会社関係なら
無視しなかったと思いますよ。
立場で物を考える父君なのでしょう。
逆に言うと今後母親になるなら
情愛での振る舞いを求められる役割があります。
俺はスッとしたよ!
1000: 名無し@HOME
コメント
コメント一覧 (2)
所詮、子どもは子ども。
子ども本人が成長するに従って気付けばいいこと。
2ちゃんの武勇伝って良質な(作り)話もあるが、殆どが残念系なんかな。
でもパッパとはもう話せないんだな
会社の名誉のためだよ、それで納得しろ
つか多分そうだと思うぞ、部下の不始末だ
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