894 :名無しさん@おーぷん 2016/05/20(金) 09:25:48 ID:87O
なんとなく思い出した小学校低学年の頃の話。
長文愚痴すみません。

私の通っていた小学校は毎年ある絵画コンクールに応募していた。全校生徒がテーマに沿った絵を描いて先生が皆の分をまとめて応募する。
その年のテーマは「動物の絵」

友達はペットの絵を描いたり親に動物園に連れてってもらって絵を描いたり、外にいる野生動物の絵を描いたりしていた。
私はアレルギーで動物に近寄れなくて、空想で絵を描いた。

そうしたら私の描いた絵が入賞した。
私が描いたのは猫の親子の絵。
お母さん猫に寄り添う子猫、お母さん猫はお魚をくわえていて、それを子猫に与えようとしている絵。

それが自分でもビックリするくらい大人達に絶賛された。街で発行される冊子に載ったり、偉い人がわざわざ学校に来て表彰式をしたり。
「こんなあたたかい絵を描けるのは日頃お母さんと素敵な関係を築けているからだね」みたいな言葉を貰った。

母親も町内のスーパーに行けば周りの大人達に声をかけられていたらしい。
「娘さんの絵とっても素敵ね」とか「育て方がいいのね」みたいな事をたくさん言われた、鼻高々だわ!と喜んで私に報告してきた。

私自身も大人達に声をかけられた。
素敵な家庭、素敵なお母さん、素敵な関係。
皆が私の家を褒めていた。
私は「大人はなにもわかってない」と落ち込んだ。

あの絵は私の憧れで希望で妄想を詰め込んだもの。
私の母親はパチンカスで、街の人達に見つかったらうるさいからってわざわざ遠くのパチ〇コ店に行っていた。
ギャンブルが向いていないのか、だいたいが負けるかプラマイゼロ。
勝てた日はゴキゲンだけど、そうじゃない日は八つ当たりの嵐。私を叩く殴る蹴るつねる。
服で見えない場所は常にどこかしらに痣があった。

母親が私に触れてくれた記憶はほとんどない、しいて言えば暴力の時に触られる程度。
食事はたまにしかくれない、くれてもお米とお惣菜1個。給食が生命線。

母親の機嫌が悪い時に私が絵を描いていたりブロックで遊んだりしていたら怒られ蹴られる。
だから黙って部屋の隅っこで体育座り。母親の機嫌が治るまでずーっと。

大人達はなにも知らない。
絵を見て勝手に幸せで素敵な家庭と決める。
私の願望を描いたたった一枚の絵が、ここまで私の家庭の汚さを隠すものになると思わなかった。
オチはない、ごめん。お目汚し失礼しました。
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