780 :名無しの心子知らず 2010/01/13(水) 13:10:19 ID:Wnk7UZHA
文才ないけど頑張ってみた。
多分2か3で収まると思われ。

ポケベルから携帯に移り始めた時代に小学五年生だった私。
同居している祖父がいて、自他共に認めるおじいちゃん子。
その頃の祖父は、病気で余命宣告(それも半年以内)を受けていて、医者からは
「本人の好きなことをさせてあげてください」と言われ、本人の希望で自宅に戻ってきたばかりだった。
祖父の口癖は「お前の成人式と結婚式見て子供を抱っこするんだ」だったので、
長生きはする気マンマンだったけど、病気してもタバコを辞めなかった。
(本人は病気のことも余命宣告も知っていた)
でも、私の「一日でも長生きしてね」の一言であっさり禁煙してくれたけど、とてもタバコが吸いたそうだった。

ある日、父から「お祖父ちゃんは病気で頑張ったんだからタバコを吸わせてあげよう」と提案があった。
そこで母からタバコ代をピッタリ貰い、私が子供の足で約10分かかる場所にある、
タバコの販売機へ買いに行く事にした。
タバコを買って販売機からタバコを取ろうとしたら、横から手が出てきてそのタバコを横取りされた。
振り向くと、おばさんがニヤッと笑いながら
「子供はダメよ」と言って自転車で走り去ってしまった。
「返して!」と追いかけたけど、子供の足で追いつくわけもなく、泣きながら歩いて帰る途中で思い出したのは、
その泥が中学生の兄と同じクラスの男子の母親だという事。
親に言おうと帰ったら、退院後往診してくれている医者が病院の休憩時間にも関わらず来ていた。
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